あいご会概要

昭和30年~40年代は貧困等厳しい社会情勢の中、児童生徒の非行や暴力行為などで荒れていた時代でした。そこで、鹿児島市教育委員会では「子ども愛護市民運動」を掲げ、学校だけでなく町内会、女性団体などと連携し、地域全体で子どもを見守る態勢づくりに重点をおいて取り組むようにしました。市内全小・中学校関係者、各町内会をはじめ関係協力団体などたくさんの参加者があり、市民運動として「子ども愛護運動」を展開しようと共通理解を深めたのでした。

昭和36年に制定された市民憲章は「鹿児島市民は、みんな助け合って子どもたちの幸福を守りましょう」と青少年育成の1項目を設け、同時に「愛護会」が発足したのです。その後、「あいご会」と改称し、小学校区ごとに、町内会単位で組織されるようになりました。「あいご会」は全市民が協力して、心身ともに健全な子どもを育てるための全国に例をみない組織です。

あいご会発足から60年以上たっており、現在の社会情勢や価値観はだいぶ変わってきています。しかし、子どもを健全に育てたいと思う親心は何ら変わっていません。今一度あいご会の原点に返り、地域でのあいご会活動を考えてみることも必要な気がします。

あいご会宣言
1.子どもの幸せを願うのは、自然の親心である。
2.隣近所仲良く助け合うのは、市民生活の根本である。
3.次代をになう子どもたちを健全に育てるのは、市民の連帯責任である。

さつまっ子の誓い

鹿児島には、郷中教育で受け継がれている「負けるな 嘘を言うな 弱い者をいじめるな」や困ったときや悩んだときはあれこれ考えすに行動せよという意味の「泣こかい 飛ぼかい 泣こよかひっ飛べ」という言葉があります。これらの精神を受け継ぎ、次のことを守ります。

一つ 自分の弱い心に負けない、ねばり強い子どもになります。
一つ うそを言わない 正直な子どもになります。
一つ けっしていじめをせず、困っている人を助けます。
 「泣こかい、飛ぼかい、泣こよかひっ飛べ」

そび心をもって
ろんな体験をすることで
はんがおいしい あいご会

 

数字で見るあいご会(令和6年3月現在)

発足経過年数 63年
単位あいご会数 585単位
校区あいご会数 79校区
ブロック数 12
会員数 132,359戸
鹿児島市一般世帯数約27.9万世帯に占める割合 47.4%
子ども会員 幼児2,990人
小学生21,368人
中学生7,520人